
佐々木朗希の鮮烈デビュー、大谷翔平の衝撃弾に歓喜!ドジャース対カブスの第2戦をプレーバック
6年ぶりの日本でのメジャーリーグ公式戦となった、シカゴ・カブス対ロサンゼルス・ドジャースの開幕シリーズ。2戦目は千葉ロッテマリーンズからポスティング制度を使ってドジャースへ移籍した“令和の怪物”佐々木朗希が、いきなり先発投手としてメジャーデビューを果たすことに。また、1戦目でホームランの出なかった大谷翔平、鈴木誠也の打撃にも注目が集まった。彼らはどんな活躍を見せてくれたのか?開幕戦以上に熱い試合となった2戦目について振り返っていく。※トップ画像出典/photoAC

大役を任された佐々木朗希は160キロを連発
ドジャースの先勝で始まった東京シリーズ。そんなドジャースが2戦目の先発に抜擢したのは、ポスティング制度を使ってマイナー契約で入団した佐々木朗希だった。25歳未満での国際移籍のため、これまではマイナー契約での招待選手扱いだったが、日本に凱旋して見事メジャー契約を掴んだ。
日本人投手が日本での開催試合でメジャーデビューするのは2019年の菊池雄星(当時シアトル・マリナーズ)以来2人目の快挙。そんな大役を任された佐々木だが臆する様子は一切なく、試合前の会見でも「すごく興奮している。その中でいいプレーができたら」と意気込んだ。
迎えた初回のマウンド。足を高く上げる躍動感満点のフォームから繰り出された初球のストレートはいきなり160キロをマークし、観客をざわつかせた。自慢のストレートで先頭打者を打ち取った佐々木の前に立ちはだかったのは2番に入った鈴木誠也。しかし、ここでギアを入れ直したかのように佐々木はこの日最速となる162キロを叩き出す。粘る鈴木だったが、佐々木は力勝負を選択。最後は内角高めのストレートで空振り三振に仕留め、夢の日本人対決を制したのだった。
コントロールを乱して3回で降板…今後に不安を残す
そんな最高の立ち上がりを飾った佐々木だが、2回以降は不安定な投球が目立った。全56球のうちストライクはわずか25球でなかなか制球が定まらず、高速スプリットは低めに外れて見極められる場面が続いた。結局3回1安打1失点とまずまずの成績を収めながら、5つの四球を与えてしまう課題を残した。
メジャーでも屈指のストレートは十分通用することはアピールできたが、スプリットを含む変化球の精度を高めないとシーズンでの活躍は難しそうだ。
滞空時間の長い歴史的ホームランを打った大谷翔平
開幕戦で2安打を放ち、好スタートを切った大谷はこの日も1番DHで出場。しかし、2023年に16勝を挙げた先発左腕のジャスティン・スティール相手に2打席目までは凡退。ベッツ、フリーマンを欠く打線で自分が何かしなければという焦りが感じられた。それでも、3点リードで余裕ができた3打席目に大谷は本領を発揮する。2番手で登板した右腕・ピアソンのストレートを完璧に捉えると、高々と上がった打球はライトスタンドに飛び込んだ。打球がグラウンドに戻ってきたため、やや半信半疑だった大谷だが、審判団が手を回すと颯爽とベースを1周し、選手とハイタッチ。開幕2戦目でのホームランは2021年に並ぶ自己最速タイとなった。
2打席連発のホームランへの期待がかかった4打席目は申告敬遠。ドームはドジャースと大谷を応援するファンからのブーイングが飛び交って騒然とした雰囲気となった。また5打席目も四球となり、3打数1安打でゲームを終えた。大谷は試合後の会見で「何とか一本出てほっとしています。いいスタートを切れました」と満足げに語った。投手起用が延期されることが決まった今季も、打撃状態は良好のようでホームランを量産してくれそうだ。
開幕シリーズは無安打に終わった鈴木誠也
一方、カブスの鈴木誠也は開幕戦と同様に2番DHでスタメン出場。しかし、佐々木のストレートにタイミングが合わず三振を喫したほか、その後も中途半端なスイングが多く、三振や凡打に終わった。
日本のファンのために打ちたい気持ちが先走り、狙い球を絞り切れておらず、スイングの速さもベストの状態にはほど遠かった。結局、東京シリーズでは1本もヒットが出なかった鈴木だが、元々スロースターターの選手だけにアメリカに戻ってからは復調してくれるはずだ。本来の調子さえ取り戻せば、今季もパワフルなスイングで20本以上のホームランを打つことは可能だろう。
こうして2戦目も、開幕戦に続いてドジャースが6-3でカブスを下して2連勝。開幕ダッシュに成功した。日本凱旋を果たした大谷、山本、佐々木、今永、鈴木は活躍の明暗が分かれる結果となったが、気持ちを切り替えて長いシーズンに臨んでほしい。