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最速で黒帯を巻いた女子柔術家・村上彩が次に目指す舞台とは?

女子格闘技人気が世界を席巻。RIZINのリングでは、RENA選手や山本美優選手の活躍が目立っている。今年2月に行われたRIZINへの登竜門的大会『DEEP JEWELS』。この大会に柔術界から挑んだ村上彩選手。アマチュア格闘家として活躍する村上選手は、システムエンジニアとして働き、またYouTuberとしても数々の情報を発信している。多方面で活躍する村上選手に話を聞いた。

圖標70090528 511982836063813 5722354386395463680 n偉大的音樂中智 | 2020/05/25
  柔術を始めるキッカケから教えていただけますか?

 村上:昔からジャッキーチェンが好きで強くなりたいと思っていました。影響を受けた映画は「ラッシューアワー」ですね。 私は出身が徳島で、地元の空手や合気道などの道場見学に行き、柔術にたどり着きました

 
―現在は東京で生活されているんですよね。

 村上:徳島で指導していただいた方が海外に行くことになり、他にやりたい事もあったので上京しました。2016年ですから、今年で4年目になります。

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―それは、柔術以外ですか。


 村上:はい。IT関係の仕事をしたかったのですよ。徳島にはIT関係の仕事は、数件しかなかったので。絶対的な数は東京の方が多いですね。 

私、パソコンに詳しくなくて、当時はフォルダの開き方も分からなかったんです。でも、IT関係で働きたくて、求人誌や求人サイトで「未経験者OK」というところを探して応募しました。

最初は簡単なプログラムしかできませんでしたけど、先輩とかに教えてもらって、今はできるようになりました。

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―YouTuberとしても活動されていますが、本名ではなく「みちゅねと家族」という名前でやられていますよね。

 
 村上:私のTwitterやインスタを柔術関係の人たちがフォローしてくれていて、その人たちに見つからないように名前を変えて、YouTuberとして活動していました。 

―それはどうしてですか?
 
村上:最初、恥ずかしくて。その後、柔術で有名な選手が私のYouTubeをリツイートしてくれて一気にバレました。(笑)バレないために「みちゅねと家族」にしていたんですけどね。

 ―動画の編集も自ら行っているのですか? 
 
村上:はい。やり方を覚えたら、すぐにできますよ(笑)。

 ―編集もキチンとされて、クオリティの高い動画で見やすかったです。趣味のコスプレであったり、「最速で柔術黒帯になった話」、「職歴なしでプログラマーになった話」など興味深い動画を、たくさんアップしていますよね。

 村上:高校生の時からヴィジュアル系やゴスロリファッションが好きで、18歳の頃、コスプレしていました。

最近はコスプレしてイベント会場に行って楽しんでいます。 飽き性なので、いろいろなことがするのが好きですね。

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―飽き性の方が、黒帯は取りませんよ(笑)。通常は10年以上かかる黒帯まで、6年で到達し
たと伺いました。これは驚異的な速さですよね?

 村上:私の知り合いで、6年で黒帯をとった人が1人だけいますね。自分でいうのもおこがましいですけど、6年は早い方だと思います(笑)。黒帯を目標に頑張ってきたところもあるので…。

 ―徳島と東京を比べて、柔術をする上での環境の違いはありますか?
 
村上:道場の大きさは、それほど違いがありませんが、東京は行われるクラスの数も多いですし、集まる人の数も何十人もいます。

 あと東京の方が試合に行きやすいです。徳島にいた時には遠征しなければいけませんが、東京だと、電車に乗って1時間くらいで行けますから。
最近は、試合に出る機会も増えましたし、戦う人も多くなりました。 

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―2018年は「全日本柔術選手権2018茶帯ルースター級」と「柔術アジア選手権2018茶帯ライトフェザー級」で優勝しました。

今年は女子総合格闘技『DEEP JEWELS』のアマチュア大会に出場しました。『DEEP JEWELS』は、石岡沙織選手を始め、RIZIN等で活躍する選手の登竜門的な大会ですが、どういった経緯で出場されたのですか
 ?

 村上:仲の良い柔術の選手が大会に出場しており、その方から「出場してみる?」と声を掛けていただき、出場することになりました。 

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―『DEEP JEWELS』はMMAのため、柔術だけではなく打撃も必要なり、練習内容とかかわると思いますが、気をつけたことはありますか?
  

村上:
ルール上、試合を行う際にグローブをつけるんですけど、それは戸惑いました。

あと柔術の試合と違いポイント制ではないので、気をつけて試合に臨みました。 試合前に気をつけた点は、怪我をしないことですね。MMAの時は、ちょっと焦って打撃の練習をし過ぎましたね。(笑)

試合1ヶ月前、急に練習したからといって飛躍的に強くなるわけではないですから。大切なのは日々の積み重ねだと思います。

 実は、昨年アブダビグランドスラムという大会で、腕を極められて「バキバキ」と音がしたんです。すぐに救護班の方に治療をしてもらったのですが、痛めてしまい腕を吊るしてました。 

その1週間後に全日本選手権が控えていました。でも、私は怪我の治りが早いので、治って全日本選手権に出場しました。
 


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―驚異の回復力ですね。通常は治るまで、どのくらいの期間がかかるのですか?

 村上:なにもせず、大人しくしていて2週間位はかかると思いますよ。元々、私は関節が柔らかいので、試合でも関節を極められにくいですし、なにより怪我の治りが早いです。

 ―今後アマチュアの大会だけではなく、プロの大会を目指していきますか?

 村上:そうですね、勇気がでたら(笑)。 

―柔術のアマチュア大会等で優勝しているので、プロから誘いはありますか?

 村上: そう言った話もいただきますけど、もう少しアマチュアで、打撃の経験を積んでみたいですね。

―これからの目標はありますか? 

 村上:もっとMMAに出場したいですね。 

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―柔術や柔道をやってきた人がMMAに挑む時、打撃に躊躇する人もいると思いますが、その辺りは問題ないですか

 
 村上:打撃の練習は怖いですけど、試合になるとアドレナリンが出るので怖いという感覚は無くなりますね。殴られても向かっていきます。

ただ、自分が有利な展開にならない時は怖いですね。 試合の時は冷静な自分がいて、優勢な立場に慣れるように動いているつもりです。事前に作戦を立てるタイプではなく、瞬間瞬間で対応するようにしています。 

―村上選手の行動に共通していることは、考えたら、すぐ動くことですね。

 村上:そうですね。割と感覚人間なので(笑)。思ったら、まず体が動くタイプですね。それは共通しています。 

私はやりたいと思った時に、行動しないと「やりたい気持ち」が薄れてしまうんですよ。だから、「やりたい」という気持ちがあるうちに行動します。 今は緊急事態宣言で、大人しくしていますけど、1日も早く道場で練習がしたいですね。 

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