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【解説】3大会連続でのメダル獲得 “柔道男子81kg級”金メダル 永瀬貴規

柔道男子81kg級の永瀬貴規選手は、決勝戦でジョージア代表のタト・グリガラシビリ選手を小外刈りで破り、金メダルを獲得した。銅メダルの2016年リオ五輪、金メダルの東京2020と3大会連続でのメダル獲得となった。※トップ画像出典/Getty Images

圖標kinggear圖標KING GEAR編集部 | 2024/08/15

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出典/Europa Press via Getty Images

3大会連続のメダル獲得、2大会連続の金メダル獲得を目指す永瀬選手は、初戦でウルグアイ代表のライアン・アプラアミアン選手を上四方固の合わせ技一本、2回戦でトルコ代表のベダト・アルバイラク選手を内股の技ありで下し準々決勝に駒を進めた。

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準々決勝では、ベルギー代表のマティアス・カス選手をゴールデンスコアの末、得意の大外刈りで破った。

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準決勝の相手であるイタリアのアントニオ・エスポジト選手との試合では、1分15秒に支釣込足、2分30秒に寝技でそれぞれ技ありを奪い、危なげなく勝利を収めた。

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決勝戦の相手は、世界選手権3連覇中のタト・グリガラシビリ選手。永瀬選手は1分50秒に谷落で技ありを奪って試合を優位に進め、2分48秒には再び谷落で一本を奪取。5試合で相手に1ポイントも奪われない圧倒的な強さを見せ、81kg級で初となるオリンピック連覇を成し遂げた。

<パリ五輪の戦績>

1回戦:ライアン・アプラアミアン/○袖上四方固(合わせ技一本)

2回戦:ベダト・アルバイラク/○内股(技あり)

準々決勝:マティアス・カス/○大外刈り(技あり)

準決勝:  アントニオ・エスポジト/○上四方固(合わせ技一本)

決勝:  タト・グリガラシビリ/○谷落(一本)

 

<概要>

永瀬選手は長崎県長崎市出身の1993年生まれ。6歳から柔道を始め、初出場となった2013年のグランドスタムで優勝して注目を集めると、2015年にはワールドマスターズや世界柔道で優勝を果たすなど、着実に戦績を積み重ねていった。

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出典/Getty Images

初めてのオリンピックの舞台となった2016年リオ大会は、準々決勝でUAE代表のセルジュ・トマ選手に敗れ、敗者復活戦に回って3位に。メダルは獲得したものの、悔いの残る結果となった。この雪辱を果たすべく臨んだ東京2020では、ゴールデンスコアにもつれ込む試合が何度も続く中、激闘を制して金メダルを獲得。東京2020以降は、2023年のグランドスラムで3回戦で姿を消すなど、国際舞台で結果がでない時期が続いた。そういった逆境を乗り越えて辿り着いたパリの舞台で、ベテランは圧倒的な強さを見せつけ、日本の柔道史に名を刻んだ。

<コメント>
81kg級初の連覇。3大会連続のメダル獲得。偉業達成となった勝因について永瀬選手は、「自分を信じて戦うことのみを意識した」と述べた。「自分なんかが連覇を達成できるとは思っていなかったのですが……諦めないことの大切さを身をもって感じました」。強さが圧倒的なゆえに、コメントの謙虚さがより際立つものとなった。