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スコットランド代表SHとしても活躍したグレイグ・レイドロー氏浦安D-Rocksの新ヘッドコーチに就任

ラグビーリーグワン浦安D-Rocksにグレイグ・レイドロー氏がヘッドコーチとして就任、シネマイクスピアリ(千葉県浦安市)で開催された就任会見にはファンも参加して行われた。選手からアシスタントコーチ、ヘッドコーチへキャリアをステップアップしてきたレイドローへのチームからの期待は大きい。※トップ画像/筆者撮影

Icon 1h0a0238 a%e6%ad%a3%e6%96%b9%e5%bd%a2 杉山夏子 | 2024/09/05

まず、会見冒頭部で紹介されたムービーが上映され、これまでの浦安との関係が紹介された。

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撮影/白鳥純一

レイドローはスコットランド代表として2015年、2019 年ラグビーワールドカップで日本代表とも戦った経験がある。2019年日本で開催されたラグビーワールドカップ2019で「日本に数年間住んでみたいと思った」ことから、2020年7月よりNTTコミュニケーションズシャイニングアークス(当時)に選手として加入する。グラウンド内だけではなく、グラウンド外でもコーヒーマシン周辺をきれいにするなど、一流選手ならではの細部へのこだわりが周りによい影響を与え、選手たちのお手本となる行動をしていた。2022年に浦安D-Rocksへチーム再編成後も1シーズン選手として活躍し、「チームの未来をとても楽しみにしている。ポジティブにこれからが楽しみ」として選手生活に幕を閉じた。

引退後も引き続きアシスタントコーチとして同チームに関わり、コーチとしてのキャリアをスタートしたレイドロー。選手たちにチャレンジを与えられること、自分の知識を選手たちに受け渡すことを心から楽しみ、チームもディビジョン1への昇格を手にすることができた。2024―2025シーズン、ヘッドコーチとしてチームとともに新しい挑戦、新しい旅が始まる。

浦安D-RocksとレイドローのJourney

内山浩文ジェネラルディレクター(GD)より2024-25のチーム強化のテーマが「D-rocks Journey - We are D-rocks」であると発表された。ジャーニーには「今ある状態から長い年月をかけて別の状態に変わっていくという意味合い」もある。その変化をするために自らもレイドローが選手からヘッドコーチに至るキャリアの変遷があったことを評価し、選手たちに対してもその経験からできる支援を期待した。

会見では内山GDより母国スコットランドなどからのオファーもあったということが明かされた。その中でも浦安を選んだレイドローは「チームとしてのジャーニーはまだ始まったばかりであり、その始まったばかりのチームにヘッドコーチとして関わることができる素晴らしい機会だと思います。」と語った。

加えて、「自分の家族が、浦安というところをすごく気に入っていて、そこから離れるというところは(難しく、)この地域が気に入っているというところもあり、それが助けになって残るということを決めました。」家族の後押しもあって浦安に残ることを決めたと語った。地域密着を標榜するリーグワンおよびチームにとってもうれしいコメントだ。

「選手としてだけでなく、人間としても成長できるような育成の場を設けていきたい」

選手育成に関しては「楽しむことと努力することに重点を置いた環境作り」「選手たちがしっかりと努力して働いた上で、仕事にきたいと思えるような環境づくり、練習をしたいと思えるような練習の組み立て方」をしたいと語った。

「ラグビーというのは試合をしている時間より練習に費やす時間のほうがはるかに長いので、練習を楽しいと感じてもらえば、自然と選手の上達も早くなると思いますし、そういった環境を作っていきたい考えています。」

そのうえで、今シーズンチームが勝つためには「自分たちに合ったやり方っていうところを探してスマートにご自由に規律正しく戦えるチームというを作るというビジョンが自分の中にある」と語った。

キャプテンは昨シーズンに引き続き飯沼選手を選出。「トップ6を目指す」

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作者拍攝

キャプテンは飯沼蓮であることが発表された。「継続性」を意識して選出したという。

飯沼蓮キャプテンは「昨シーズンリーグワンに昇格することができて、やっとスタートラインに立つことができました。このシーズンはチームフィロソフィーでもある「つなぐ・コネクトする」ところを意識してプレイヤーコーチ、スタッフ、そしてファンの皆様と強くコネクトしてより高いスタンダードより良いカルチャーを作って史上過去最高のチームを目指していきたいと思います。今シーズンの目標はトップ 6 です。」

レイドローヘッドコーチ就任に際してのコメント

「コーチとしてこうしてチームを率いることができることをとても楽しみにしていますし、浦安としてジャパンラグビーリーグワン、ディビジョン1に返り咲くということがとてもワクワクしています。自分は若いコーチでエネルギーもたくさんあります。ですが、チームとして困難に陥る状況もあると思います。そんな中、いろんな方々が手助けをいただきながら、そういった強豪チームに直面し、戦っていけることを楽しみにしていますし、選手たちと共にそれができるのを本当に楽しみにしております。」

選手としての目標は「ラグビーを楽しむこと」であったレイドローが、ヘッドコーチとしても楽しむことをどう選手たちに浸透させていくかにも注目したい。

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撮影/白鳥純一

D-RocksのD1での初戦は12月22日(日)三菱重工相模原ダイナボアーズと神奈川県ギオンスタジアムで開催される。