824083 s

「ずっと苦しかった」元メジャーリーガー松坂大輔の“苦悩”夢の舞台、2度目の挑戦は試練の連続だった

松坂大輔といえば「平成の怪物」という愛称を持ち、野球好きなら誰もが知る元メジャーリーガーだ。ー」そんな松坂は第2の人生として、男子プロゴルフの登竜門「ABEMAツアー」に挑戦中。第2戦が始まり、松坂は時間が経つにつれ、プロとアマとの違いをあらためて痛感し、押し寄せる様々な感情と戦っていた。松坂大輔の第2の人生を懸けたプロツアー挑戦の結末は、一体どうなるのか。※※トップ画像出典/PhotoAC

Icon %e5%90%8d%e7%a7%b0%e6%9c%aa%e8%a8%ad%e5%ae%9a%e3%81%ae%e3%82%a2%e3%83%bc%e3%83%88%e3%83%af%e3%83%bc%e3%82%af 1 キングギア編集部 エンタメ班 | 2025/03/03

22291535 s

元メジャーリーガー松坂大輔、進化したゴルフスイングで再び挑む!ツアー2戦目で見せた進化と課題の克服

>

前半戦はノーバーディー、厳しい結果での折り返し

「PGM Challenge」予選1日目。松坂大輔は4番ホール終了時点で、2オーバーだった。

5番ホールは打ち下ろしのPar4、同組の宮里聖志プロ、塩見好輝プロ、小斉平優和プロがドライバーでのティーショットを選択する中、松坂はアイアンでのティーショットを選んだ。ほぼ理想に近い形のスイングで、続くセカンドショットはグリーン手前のラフへ。前回大会で松坂と同組だった中西直人プロは「このホールは必ずパーを取っておきたい」と話す。さらに「良いマネジメントができている状況からのボギーはダメージが大きすぎる」と語った。

そんな大事な局面でのサードショットは、ピン手前にショート。続くパーパットも決めきれずこの日3つ目のボギーを喫した。このあと、悪い流れを断ち切れずノーバーディーの7オーバーで前半を折り返す。

後半戦も調子が上がらず、撮影カメラを遠ざけてしまう一面も

松坂は後半戦も出だしからミスが続き、調子が上がらず苦しんでいた。

12番ホールのティーショット直前、カメラスタッフに「近くから撮るのをやめてほしい」と申し出た。ここで集中力を見せた松坂は、この日、初のバーディーを獲得。このまま良い流れに乗るかと思われたが、16番ホールではティーショットを隣のホールに打ち込むと、その後も精細を欠き痛恨の3オーバー。さらに最終ホールもダブルボギーでスコアを落とし1日目はトータル85(+15)で終了した。

練習ラウンドでできていたプレーがカメラの前ではできず、中西プロは「カメラが回っていることで、いつものようにできないというストレスがあったように感じた。ただ、映像に残るということは、自分のスイングを理解できるチャンスでもある。そう思えたら勝ち」と語る。同組の宮里プロも「カメラに撮られていることが、難しさにもつながるし、伸び伸びとプレーはできない」と話した。

予選2日目もスコアを伸ばせず最下位という結果に

予選2日目、10番ホールのティーショットは、流れを変えたいという決意の現れから、抜群のドライバーショットを見せた。しかし、このホールはボギーからのスタートなる。

14番ホールでは完璧なティーショットを放ち、セカンドショットも危なげなくピンに寄せる。惜しくもバーディーは逃がしたが、この日初めてのパー。しかし、その後はスコアを伸ばせず、前半は9オーバーでの折り返しとなった。中西プロは前半が終了した時点で「予選通過は難しい」と話した。

後半戦、1番ホールのティーショットは、飛距離328ヤードのビッグショット。セカンドショットもしっかりグリーンに乗せバーディーチャンスを沈め、この日初めてのバーディーを獲得。順調な出だしとなったが、4番ホール以降、再びティーショットが荒れ出しスコアを落としてしまう。最終ホールでは豪快なスイングで、この日1番のティーショットを放った。その距離332ヤード、中西プロも驚きの飛距離だった。最終ホールもバーディーとはならなかったが3連続パーでラウンドを終えた。結果は2日目がスコア83(+13)、トータルスコア168(+28)で最下位となった。

夢の舞台への挑戦は悔しさの残る結果に

緊張やプレッシャー、様々な感情と戦いながら、松坂はラウンドを終えた。

この2日間を振り返り「ずっと苦しかった」と言い、「2試合出たところでうまくいくほど甘くはないとわかっていたが、もう少し良い結果が出せると思っていたので残念」と振り返った。この半年、松坂とタスクフォースを組んだ河野コーチは「ショット自体は改善の成果が試合で何度も出ていた。それは練習の賜物なので続けてほしい」と話す。同じくタスクフォースのメンバー、矢野東プロは「競技ゴルフはカメラがあったり、独特の間があったりするので、それに慣れるには試合に出続けるしかない。今は打ちのめされていると思うが、続けてくれるならずっと応援する」とエールを送った。

最後に松坂は「自分が大会に出ることで出場できない人がいることを考えると、結果を出さないと申し訳ない。いつかは必ず結果を出したい」と語った。

Img 4891
SpecialContent

「ざんげノート」に本音を綴るーー女子ゴルフ“青木瀬令奈”プロが明かす“勝利のマインド”とは?

>



『ABEMA 松坂大輔ネクストステージ2ndシーズン#5 緊張、プライド、責任、押し寄せる様々な感情と戦う松坂』(2024年9月29日配信)

※記事内の情報は放送当時の内容を元に編集して配信しています