ウクライナ支援目的の多古町チャリティプロレス開催! 王者の田中将斗がザ・グレート・サスケを退けて防衛
戦禍の収まらないウクライナへの人道支援を目的とした「多古マツリ2022~多古町チャリティプロレス」が、千葉県多古町で開催された。プロレス界では異例となる日本外国特派員協会での記者会見なども注目を集めた当イベント。この日開催された田中将斗対ザ・グレート・サスケの世界ヘビー級選手権も、会場を盛り上げた。
KING GEAR編集部
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2022/09/28
7日には、日本外国特派員協会(東京・千代田区)にて記者会見も実施された。
メインイベントで世界ヘビー級王座をかけて対戦する王者の田中将斗と、挑戦者のザ・グレート・サスケ(みちのくプロレス)のほか、 主催者の荒井英夫会長、参議院議員の石井苗子氏、ウクライナ難民のコリエスニコヴァ・クセーニャ氏さんが出席した。
大会を主催する荒井会長(写真左)は、記者会見で、次のように述べた。
荒井:人口がわずか1万4000人ほどの千葉県多古町から、日本や世界に声が届くことを願っています。戦争に関する報道が減りつつある中で、ウクライナへの支援金も徐々に減りつつありますが、まだまだ食料や薬品は不足しています。『情けは人のためならず』という日本の諺のように、「親切にしていれば、自分にそれが戻ってくるという気持ちで、この大会に臨みたいと思っているので、宜しくお願い致します。
サスケ:プロレスラーには、リングに立ち続けて戦うこと以外は出来ないと思っています。人を元気にする魔法の力を持っているプロレスを通じて、ウクライナの人たちを励ますことができないだろうかというところから、この企画は始まりました。故郷の東北と、どことなく風土が似ているウクライナの人道支援に協力できたら良いなと思います。
田中:僕自身も、多古町で試合をするのは初めてですし、もしかしたらこのまちでプロレスのタイトルマッチが行われることも、初めてなのかもしれません。
今回、このような形でサスケさんと試合ができるのは光栄ですし、みんなに笑顔になっていただけるような素晴らしい試合ができたら良いと思っています。
この大会のために作られたという「いじめ撲滅ピンクTシャツ」に袖を通す、出場者の面々。プロレスリングZero1とコラボしたシャツの正面には、多古町のゆるキャラでもあるふっくらたまこさんがデザインされている。
この日は、全9試合行われ、会場を大いに盛り上げた。試合結果は以下の通り。
多古マツリ2022~多古町チャリティプロレス~・試合結果(9月10日 土曜日・多古町コミュニティプラザ・文化ホール)
1.シングルマッチ20分1本勝負
◯菅原拓也 vs ●星野良 (8分41秒 逆エビ固め)
2.タッグマッチ30分1本勝負
◯太嘉文&松永準也 vs ●北村彰基&永尾颯樹(9分58秒 ビースティング→片エビ固め)
3.「天下一ジュニア2022」Bブロック公式戦 シングルマッチ30分1本勝負
◯馬場拓海 vs●アンディー・ウー (12分52秒 BBボム→エビ固め)
4.「天下一ジュニア2022」Bブロック公式戦 シングルマッチ30分1本勝負
◯仁木琢郎 vs ●ヤス久保田 (15分30秒 横十字固め)
5.「天下一ジュニア2022」Aブロック公式戦 シングルマッチ30分1本勝負
◯政岡純 vs●井坂レオ (11分00秒 Ambitions→エビ固め)
6.シングルマッチ30分1本勝負
◯アストロマン vs ●雷電 (7分7秒 アストロクラッチ)
7.男女混合タッグマッチ30分1本勝負
◯ファイヤー勝己&沙恵 vs ●十文字アキラ&Aoi 14分51秒 ファイヤーロック
8.ふっくらたまこさんプロレスデビュー戦!!2vs3変則タッグマッチ30分1本勝負
◯橋本友彦&雷神矢口&ふっくらたまこさん vs ●クリス・ヴァイス&横山佳和(16分41秒 オリンピックスラム→体固め)
9.多古米1年分争奪戦!世界ヘビー級選手権試合 シングルマッチ30分1本勝負(王者)
◯ 田中将斗 vs● ザ・グレート・サスケ(挑戦者)(16分41秒 スライディングD→片エビ固め ※田中初防衛)
「どんなことしても、このベルトを俺の腰から遠ざけるわけにはいかない」という思いで望んだチャンピオンの田中が、ザ・グレート・サスケの挑戦を退け、防衛に成功。勝利者賞として、多古町名物でもある多古米1年分が贈呈された。