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【解説】種目で日本初のメダル獲得!玉井陸斗(男子高飛び込み/銀)

男子高飛び込みに出場した17歳の玉井陸斗選手は、決勝の舞台で苦手としていた後ろ向きに回転する技を決め、会心の演技で銀メダルを獲得した。日本トランポリン界で初となるメダル獲得となり、今大会で歴史を塗り替えた選手の1人といっても過言ではないだろう。※メイン画像:出典/ Getty Images

圖標kinggear圖標KING GEAR編集部 | 2024/08/18

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出典/Mondadori Portfolio via Getty Images

14歳のときに行われた東京2020でオリンピックに初出場し、2022年の世界選手権では銀メダルを獲得するなど、3年間でさらに力をつけてきた。その中で彼自身が課題に挙げていたのが、後ろ向きに踏み切って体を3回転半回る「207B」や、前向きで踏み切って後ろに3回転半回る「307C」だ。苦手を克服すべく、パリ五輪前からトランポリンを使用したトレーニングなどで完成度を高めてきた。

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出典/Getty Images

全6回の演技の合計得点で争われる予選では、抜群の安定感を見せ、全体2位で準決勝へと駒を進める。迎えた準決勝では、第1ラウンドと第6ラウンドで全体のトップスコアをマークし、3位で決勝進出を決めた。

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出典/Getty Images

決勝でも第2、第4ラウンドでトップスコアを叩き出し、最終第6ラウンドへ。この時点で3位に付けていた玉井は、ラストチャンスで99.00という驚異的なスコアを残して最終順位は2位となった。日本飛び込み界初のメダル獲得の快挙だ。


<五輪での戦績>
予選:2位(合計スコア:497.15)
準決勝:3位(合計スコア:477.00)
決勝:2位(合計スコア:507.65)


<概要>
玉井は2006年9月11日に兵庫県宝塚市で生まれ、3歳で水泳を始める。6歳で参加した飛び込み体験会で初めて飛び込み競技に挑戦し、小学5年生のときにはシニアチームの一員として練習を開始した。この頃から10mの高飛び込みを始め、頭角を現すように。小学校から全国ジュニアオリンピック大会に出場し、数々の優勝経験を持つ。中学生になると、2019年の日本室内選手権のシニア大会に出場するようになり、高飛び込みで史上最年少の12歳7カ月で優勝を果たす。同年の日本選手権でも自己ベストを叩き出し、2位以下に大差をつけて、再び史上最年少で大会を制することとなった。

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出典/Getty Images

2020年9月の日本選手権では、3m飛板飛び込みと高飛び込みで大会2冠に輝き、2021年5月のFINA飛込ワールドカップで東京五輪男子高飛込の代表権を獲得する。東京2020決勝では、日本人選手として21年ぶりの入賞を果たした。2022年7月に出場した世界選手権では、最終得点で488.00点記録。同種目で日本人史上初となる2位に輝き、銀メダルを獲得した。