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歴史、現在、未来をつなぐ“アンブロ”の集大成とは

100周年を迎えたイギリス発祥のフットボールブランド、アンブロ。その節目を記念して企画された今回のポップアップイベントは、ロンドンを皮切りに渋谷、韓国、そして原宿へと巡回。ブランドの伝統と未来への挑戦をつなぐグローバルツアーとなった。『100周年にしかできないことを実現する』という思いから始まったこのイベントは、原宿でフィナーレを迎え、アンブロの魅力を集約した内容に仕上がっている。イベントの狙いやこれからのブランド展開について、アンブロのマーケティングを担当する松井徹部長代行に話を聞いた。 ※トップ画像撮影/松川李香(ヒゲ企画)

圖標Ippei Ippei | 2024/12/01

アンブロ100周年、歴史と未来をつなぐ一大イベント

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撮影/松川李香(ヒゲ企画)

今回のポップアップイベントは、アンブロが創業100周年を迎えた記念として企画されました。「100周年だからこそできることを形にしよう」という思いを出発点に、ブランドの歴史と伝統を象徴するグローバルツアーとして実現しました。

イギリス発祥のフットボールブランドであるアンブロは、ロンドンでの開催を皮切りに、渋谷、韓国、そして原宿へと巡回。100年の伝統とグローバルブランドとしての存在感を力強く示すことを目的としたイベントです。

なぜ原宿が世界巡回ツアーの最終地となったのか?

このイベントがシリーズのフィナーレに選ばれたのは、アンブロの魅力を凝縮した「集大成」を披露する場として設計されたからです。これまでのイベントでは地域や商材ごとに限られた内容が中心でしたが、今回はBENEのヴィンテージアイテム、韓国コレクション、デサント企画の日本限定アイテム、Yoh Saekiの「EGOR」など、幅広いラインナップを一堂に集めました。

この展示を通じて、アンブロの「歴史」「現在」「未来」を体感できるイベントとなり、ロンドンから始まった世界巡回ツアーの締めくくりとして、質・量ともに満足度の高い内容を原宿で展開できた点が、フィナーレに相応しい理由です。

アンブロの魅力は“サッカー×カルチャー”の融合

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撮影/松川李香(ヒゲ企画)

アンブロの魅力は、サッカーを超え、ファッションや音楽といったカルチャーと融合している点にあります。イギリス発祥のブランドとして培ってきた歴史と文化を基盤に、古き良きアイテムを愛する世代から、新しい文化を取り入れる若者まで幅広い層から支持されています。

現在は、ブランドのアイデンティティを大切にしながら、現代のトレンドに合わせたリデザインを行っています。サッカーだけでなく、ファッションやストリートカルチャーにも訴求する商品を展開。この伝統と挑戦を融合する姿勢こそが、アンブロの強みです。

ターゲットは“すべてのフットボールラバー”

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撮影/松川李香(ヒゲ企画)

今回のポップアップイベントは、フットボールを愛するすべての人々を対象に、多彩なアプローチが工夫されています。子ども向けにはワークショップや英語イベントを開催し、ジュニア世代や学生層にはサッカー文化を楽しんでもらえるコンテンツを提供。また、2002年のワールドカップでイングランド代表を応援していた世代には、懐かしさと新しい商品が同時に楽しめる場を提供しました。

さらに、ファッションとしてアンブロの古着を好む若者や、サッカー好きの親子が楽しめる空間づくりを意識。サッカー、ファッション、カルチャーが交差するブランドとしての魅力を、多くの来場者に体感してもらうことを目指しました。

課題と可能性:次のイベントに向けた学び

今回のイベントはアパレルを中心とした展開が主軸となり、シューズやアクセサリー、小物などトータルアイテムの充実には課題が残りました。たとえば、ユニフォームやコラボ商品、古着など幅広いラインナップが揃った一方で、まだ十分に対応できなかった分野もあります。

それでも、韓国のサッカーアイテムやYoh Saekiとのコラボ商品、BENEによるヴィンテージ古着など、多彩な商材を一堂に集められたことは大きな成果です。このイベントが、アンブロの幅広い魅力を多くの来場者に伝える機会になったことを嬉しく思います。

フットボールを軸に、101年目への挑戦

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撮影/松川李香(ヒゲ企画)

アンブロは100年の歴史を礎に、次の101年目に向けて、フットボールを軸にしたブランド展開を続けます。基盤を強化しつつ、ファッションとの融合を深め、サッカーとファッションの関係性をさらに広げていきます。

また、子どもから大人まで幅広い世代とともに成長するブランドを目指し、世代を超えて愛される存在でありたいと考えています。サッカー好きだけでなく、ファッションやカルチャーを楽しむ層にも響く商品や空間を提供し、挑戦を続けます。

未来を担うジュニア世代に寄り添うブランドへ

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撮影/松川李香(ヒゲ企画)

その一環として、ジュニア世代向けの商品開発に注力しています。代表例が「プロテクトヘッドバンド」で、ヘディング時の頭へのダメージ軽減を目的に開発された革新的な取り組みです。また、フットボールキャップやバッグといったサッカー用具以外のアイテムにも積極的に取り組み、キャップはサッカーシーンの定番アイテムとして定着しています。

今回のイベントを通じて多くの方にアンブロの魅力を知っていただけたことは大きな成果です。この取り組みを一過性で終わらせず、常設の場を作り、ブランドを身近に感じてもらえる環境を目指していきます。

アンブロはこれからも、子どもたちが安心して成長できるようサポートを続け、小さい頃からサッカーに触れる楽しさを提供していきます。成長に寄り添い、フットボール人生をともに歩むブランドでありたい──そんな思いを大切にしています。

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