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日本に20年ぶりの栄光、岡田&吉岡ペアが470級混合で銀メダル!セーリング~プレイバックパリ五輪2024~

マルセイユの海を舞台に10種目でメダルが争われたパリオリンピックのセーリングでは、470級混合で岡田奎樹選手と吉岡美帆選手のペアが銀メダルを獲得した。オリンピックのセーリングで日本勢がメダルを獲得するのは、男子470級で関一人選手と轟賢二郎選手のペアが銅メダルを獲得した2004年のアテネ大会以来、20年ぶりのこととなった。※メイン画像出典/Getty Images

圖標kinggear圖標KING GEAR編集部 | 2024/12/22

パリ五輪“セーリング”をおさらい

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出典/Getty Images

すべての艇が一斉にスタートラインを超えてレースを開始し、「マーク」と呼ばれるブイで示されたコースを、規定の回数周回する。ゴールラインを通過した順番で順位が決まる。フライングや他の艇の進路を妨害するなどは反則行為となりペナルティ。10~13回の予選と上位10艇によるメダルレースとの合計点で順位が決まる。メダルレースは、与えられた得点が2倍になる。

採点方式は「低得点方式」で、最終的な得点数が最も低いチームが優勝となる。使用する艇の種類やレース形式は種目によって異なり、1人乗り、2人乗り、複数人乗りなど、さまざまなタイプのレースがある。パリオリンピックでは、以下の10種目が行われた。

・ウインドサーフィン iQフォイル級(男子、女子):ボードにセールを装着し、風の力で水面を滑走する
・フォーミュラカイト級(男子、女子):帆で風を受け、ボードで水面を滑走する。パリ五輪で新たに導入されたカイト種目
・ILCA7級(男子):1996年のアトランタ大会以来、男子ディンギー種目に使用されており、セール面積7.06m²の標準装備を用いる
・ILCA6級(女子):ILCA7級の女子版
・49er級(男子): 2人乗りのヨット種目。ダイナミックな動きと高度なテクニックが見どころ
・49erFX級(女子):49er級の女子版
・ナクラ17級(混合):男女2人乗りのカタマランによるレース
・470級(混合):男女2人乗りヨット種目。パリ五輪から男女混合に変更された

プレイバックパリ五輪2024ホットな瞬間

ナクラ17級(混合)のメダルレースでは、イタリア代表のルジェロ ティタ選手&カテリナ バンティ選手ペアが金メダルを獲得。東京2020に続く、2大会連続の栄冠となり、イタリア国内のみならず、世界中から称賛の声が相次いだ。ティタ選手&バンティ選手ペアは、第1レースから優位に立ち、終始他チームを圧倒。2位のアルゼンチン代表マテオ マフダラニ選手&エウヘニア ボスコ選手ペアの55ポイントを20点以上突き放す31ポイントという余裕のスコアで、優勝を決めた。

プレイバックパリ五輪2024【日本選手メダル獲得の瞬間】

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出典/Getty Images

事前に行われた第8レースまでで総合3位に食い込み、第9・10レースがキャンセルとなったため、上位10チームで争うメダルレースに進んだ岡田奎樹選手&吉岡美帆選手ペア。メダルレースは、与えられる得点がこれまでの2倍となるため、より重要な一戦となった。序盤から2位につけると、最小限の意思疎通ながら抜群のコンビネーションで終盤まで上位を維持する。レース自体の順位は3位となったものの、合計得点は41ポイントを獲得し最終順位は2位に。この瞬間、日本のセーリング界に20年ぶりのメダルをもたらした。

パリ五輪2024キングギア編集部が注目した選手

470級混合では、スペインのジョルディ・シャマル選手、スウェーデンのアントン・ダールベリ選手、フランスのカミーユ・ルコワントル選手など、東京2020大会でメダルを獲得した実力者に注目が集まった。それぞれ決勝で熱戦を繰り広げ、スウェーデンチームは銅メダル、スペインチームは4位、フランスチームは6位という成績で、下馬評通りの強さを発揮している。一方、オーストリア代表のララ ワドラウ選手・ルーカス メール選手はオリンピック初出場ながら、38ポイントを獲得してこの種目金メダルを獲得。全体を通して安定したスコアを披露して、日本の岡田選手・吉岡選手を唯一上回る高得点をたたき出した。

【セーリング】パリ五輪の戦績

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出典/Getty Images

岡田奎樹&吉岡美帆
★470級混合 総合順位 2位

オープニングレース1/1ポイント(1位)
オープニングレース2/2ポイント(2位)
オープニングレース3/2ポイント(2位)
オープニングレース4/6ポイント(6位)
オープニングレース5/14ポイント(14位)
オープニングレース6/12ポイント(12位)
オープニングレース7/9ポイント(9位)
オープニングレース8/3ポイント(3位)
オープニングレース9/中止
オープニングレース10/中止
メダルレース/6ポイント(3位)

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【解説】競技でのメダル獲得は20年ぶり “セーリング混合470級”銀メダル 岡田奎樹、吉岡美帆

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