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サッカー日本代表DF“板倉滉”、自分の居場所を知り高みを目指すドイツ3年目の挑戦
ドイツ1部ボルシアMGに所属する、サッカー日本代表DF板倉滉。ドイツでのチームのこと、日本代表の今後の課題や2026年ワールドカップに向けての思いなどサッカーに関することはもちろん、食生活や休日の過ごし方などプライベートにも迫った。※トップ画像出典/Getty Images
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ドイツ生活の裏話や貴重なお宝も公開
海外生活も6年目になる板倉。5年目を迎えた2024年のドイツでの休日の過ごし方は「大きな街なので、買い物に行ったりカフェに行ったり。自宅でホームパーティーをしたりもします。僕は料理を作っていないけれど」と笑って話す。
日本からオランダ、ドイツに拠点を移すなかで、やはり壁になるのは言語だろう。板倉は「オランダのときに英語の勉強を始めて、そのままドイツでも英語です。簡単なドイツ語なら話せるので買い物やオーダーは大丈夫」。気になるドイツでの食生活については「専属シェフが栄養バランスを考えて毎日3食作ってくれて全部おいしい。和食も多いし、体にも良くて助かっています」と語る。ドイツでの生活はなかなか快適なようだ。
強豪クラブでの日々を積み重ねる板倉がこの先に思い描くビジョン
板倉選手の所属するボルシアMGは、ブンデスリーガで5度の優勝を誇る強豪クラブ。
ドイツで挑戦を初めて3年目になる板倉を、現地サポーターはどう思っているのか。実際にサポーターに聞いてみると「とても素晴らしい選手。守備をコントロールしてくれている」という称賛の声や「どこにも行かないでチームに残ってほしい」など、現地でも愛されているようだ。
板倉自身は「素晴らしいホームスタジアムで、素晴らしいファン・サポーターがいて、あれだけの歴史があるクラブでプレーできているのは幸せだが、その一方で、プレッシャーも感じる」とその心境を明かした。
27歳になった板倉に今後のサッカー選手として思い描くビジョンを聞くと「どこの国でプレーしたいなどのこだわりが強くあるわけではないが、常に今いる場所よりも上のクラブ、環境でやらなくてはいけないという気持ちはある。まずは変わらず目の前の試合に集中して戦うこと。それがこの先、ビッグクラブへ移籍するための一番の近道になる」と力強く答えた。
日本代表がさらに強くなるためには個のレベルアップが必要
現在の日本代表DFラインには、そうそうたるメンバーが揃っている。
板倉は「みんないろんな国で活躍していて、その国やクラブのやり方などいろんな話を聞くことができる」と言い、毎回良い刺激をもらっているのだという。
なかでもCBの冨安健洋は、日本代表で板倉の絶対的相棒と言える存在だ。「ディフェンダーとしての鑑。“賢い”“上手い”“強い”“速い”それをハイレベルで兼ね備えている選手なので、隣で一緒にプレーしていてもすごいと感じる。細かいところまできちんとこだわってやれる性格もディフェンダー向き」と評価した。
アジアカップでの準々決勝敗退を「力がなかった。悔しいという思いよりは、自分に対して腹が立っている」と振り返った板倉。アジアカップで劣勢に立たされた試合を経験して「うまくいかなかったときにどう盛り返していくのか、誰がチームを立て直すきっかけとなるのかというところが全く足らなかったと痛感している」とも。「そういうメンバーがこれから増えていかないといけないし、自分もそういう役割を担っていけるようにならないといけない」と決意を新たにした。
日本代表がここからさらに強くなるためには「まずは、個で圧倒的な能力と強さを身につけること。全員が世界的なクラブでスタメンをとるようになれば、相当な強豪国になっていく。個人のレベルアップが日本代表のレベルアップにつながる。高いレベルの環境に身を置けるように、自分も頑張らなくてはいけない」と語った。
アジアカップを経て自身の居場所・立ち位置・実力を知り、ワールドカップへ向けて日本代表を助けることが自分の役割だと強く感じているという。常に高みを目指す板倉の挑戦をこれからも応援していきたい。
「ABEMA 板倉滉 ドイツ3年目の挑戦」(2024年3月23日配信)より
※記事内の情報は放送当時の内容を元に編集して配信しています