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Nike 日本突擊訪談第 1 部分

第一部分詳細介紹了 Nike 的 2016 年賽季。

圖標img tara多羅 正崇 | 2016/08/16
キングギア編集部はナイキ・ジャパン本社に乗り込み、担当者にインタビューを敢行。スニーカーブームで一躍世界のスポーツメーカーの仲間入りを果たし、現在はフットボールスパイク事業も推進し、広く支持を集めるナイキ。その現状と今後の展望、そして知られざる裏話までを徹底インタビュー!! 

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――まずは、ナイキの現状のモデル展開についてお伺いしたいのですが

担当Aさん 「我々には年4回シーズンがあって、スプリング、サマー、フォール、ホリデーとなっています。毎シーズン、新しいカラーリングが登場します。シーズンによっては2つのカラーが出てくる場合もあります。選手は基本年間で、4回くらいは履き替えていることになります」

――それはあくまでカラーリングの話ですか?

担当Aさん 「はい。これはあくまでも、カラーリングの話です。我々がいま持っているスパイクの種類は4種類ありまして、『マーキュリアル』というスピードを求めるプレイヤーに、アジリティに優れたゴールゲッター向けの『ハイパーヴェノム』、イニエスタのような攻撃的なプレーメーカー用の『マジスタ』、あと最後に繊細なボールタッチを求める『ティエンポ』の4種類があります。」


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――次のビックチェンジはどのスパイクに何になるのでしょう?

担当Aさん 「すでに発表しているのですが、『マーキュリアル』が今年6月に新たにリニューアルしました。今年3月に発表があって全貌はお見せしているんですけど、商品が出てくるのは6月の頭ですね。『マーキュリアル』はスピード系の選手向けなので、軽さを追及しつつも、トラクションの部分にフォーカスをしています。芝をしっかり捉え、縦への推進力をうむ構造に仕上がっており、速く走ることが可能になっています」

――いままでのマーキュリアルとは何が違うんでしょう?

 「今回は、縦への推進力をテーマにトランクションにフォーカスをしています。親指が基点となって踏み込んでいくと思うので、アウトソールの親指を噛んでいくところをセパレートさせることで、より地面を噛めるようになっているのが大きな特徴です。また親指の部分だけ、スタッドを多く配置しています」

――(実物を手に取って)親指の下に3つのスタッド!

担当Aさん 「そうですね。最初の一歩が重要だということが今回のマーキュリアルのテーマのひとつなので、3つ配置することでより芝を噛むような構造に仕上がっています」

――想定ユーザーは?

担当Aさん 「我々がターゲットにしているのは高校生の最もフットボールを真剣に取り組んでいるプレイヤーです。トップモデルは、ナイキの最新テクノロジーが搭載されているので高価格ではありますが、あらゆるサーフェイスに対応できるよう、ラインナップされていますので、自分にあったスパイクが選べると思います。」

――いわゆる「トップモデル」ですね。

担当Aさん 「トップモデルにはナイキの最新のテクノロジーを搭載させ、パフォーマンスを最大限に引き出したいと考えています。」

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――ちなみに関西あたりの固い土で履いたりすると、厳しいですか?

担当Aさん 「トップモデルは芝用に作られているので厳しいと思います。土の上ではどうしても脆いので、通常のハードグランド用のスタッドに日本だけは変えています。」

――そこは日本オリジナルなんですか?

担当Aさん 「日本のマーケットは、まだまだ土が圧倒的に多いので、そこはナイキとしてHGという、ハードグランド用のスパイクを用意しています」

――日本専用のHGは日本のマーケットの要請で作られたものなんですか?

担当Aさん 「芝用で試してみたのですが、日本の土のグランドでは折れてしまうので、日本の土グランドで何度もテストして、現在のHGアウトソールが完成しました。」

――HGが出始めたのはいつ頃の話でしょう。

担当Aさん 「たしか2000年の初旬だったと思います。われわれサッカースパイクに参入したのは恐らく1996年あたりですので、それを反映して製品が出来たのは2000年初旬だったと思います」

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――当時はナイキのスパイク、正直日本のグラウンドには合ってなかったですもんね。

担当Aさん 「仰る通りで、アメリカW杯の時のスパイクに関して言うと、マルディーニやロマーリオが履いていた時代のスパイクは、フットボールのスパイクとしては改善の余地が多かったと思います。この20年の間に我々のスパイクは非常に大きく進化しました。プレイスタイルに合わせて作られた4つのサイロがマーケットに成熟させることが出来たのも厳しい時代があって、フットボールと真剣に向き合ってきた結果だと思います。」

――ナイキのスパイクが変わったきっかけは?

担当Aさん 「きっかけと言われるとちょっと想像がつかないですけど、人工皮革の質が向上していること常に革新的なスパイクを出していることだと思います。」

――その印象は今でも変わらない?

担当Aさん 「カンガルーレザーを好むプレイヤーは今もいますが、今は型崩れしない人工皮革のほうが好きという選手もいます。」

――いますよねー!

担当Aさん 「そこは志向が変わってきていると思いますし、若いプレイヤーにとってみると人工皮革が主流になっている部分は大きいのかな。そこの進化した部分が我々にとっていい流れになっているかと思います」

 
ナイキのサッカースパイクは、この20年で劇的に進化し、4つのサイロ(柱)を打ち立て、スパイク界に新風を吹き込むに至った。
 
次回は、高校生へのイチオシスパイク、今年発表のアウトソールの新テクノロジーなどをお送りするので乞うご期待!!
 
照片/ Tomori Shimizu

(接續第二部分)

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