中日ドラゴンズドラフト1位/【金丸夢斗(かねまるゆめと)】関西大学
関西大学の金丸夢斗投手は、中日ドラゴンズにドラフト1位で指名された。※イラスト/vaguely
輪廓
名前:金丸夢斗(かねまる・ゆめと)
ポジション:投手
投打:左投げ左打ち
出身:兵庫県
生年月日:2003年2月1日
身長/体重:177㎝/77kg
経歴:広陵小ー広陵中ー神港橘高ー関西大学
選手としての特徴
最速154kmのストレートを武器に、切れ味鋭いスプリットやブレーキの効いたチェンジアップ、スライダー、カーブなど多彩な球種を操る本格派の左腕。コントロールにも定評があり、所属する関西大学では、数多くの三振の山を築いている。
高校時代は無名の存在で甲子園出場もなかった。関西大学に入りその才能が開花し、一気にプロ注目の存在となる。
2023年の春に右ひざを負傷。しかし、これを機に100%の力を出せる力感のないフォームを編み出した。「球速も球質もコントロールもよくなった」と本人が話す通り、その後の試合で自己最速となる154kmを計測。
本来はピンチとなる怪我さえもチャンスに変え、プロ入りを手繰り寄せた。これからどんな活躍をするのか期待が高まる一方だ。
イラスト/vaguely
球歴
金丸は兵庫県神戸市に生まれ、広陵小1年生の時に野球を始めた。きっかけは、兵庫県の高野連に所属し、甲子園大会で審判を務めていた父・雄一さんの影響だった。地元の広陵中でも軟式野球部に入部し、徐々に力をつけていく。
高校時代の活躍
高校は、春9回・夏8回の甲子園出場を誇る神港橘高に入学。しかし、高校に上がるころは身長150cm台で体重も50㎏前半しかなかったという。それでも、1年の秋からベンチ入りを果たすと2年の夏の兵庫県大会では4試合中3試合にリリーフ登板。13回1/3を投げ、被安打5、失点1という好投を見せる。
2年の秋からはエースとしてチームを引っ張る存在に。3年生に上がるころには身長は172㎝と急成長を遂げ、体格と比例するように球速も徐々に上がっていった。同年夏には球速142㎞までマークしている。しかし、この年の夏の甲子園大会は新型コロナウイルスの影響で中止になってしまう。代わりに開催された兵庫県の独自大会では、同校を10年ぶりとなるベスト8に導いた。
大学時代の活躍
大学は関西大学に進学すると、1年生の秋にデビューを飾る。初登板で球速151㎞をたたき出し、注目の的となった。2年春のリーグ戦では同志社大を相手に17個の三振を奪い、無四球完封勝利を挙げる。同リーグでは、9試合に登板し、防御率0.33をマーク。最優秀防御率のタイトルを獲得した。
2年生の秋からチームのエース格として君臨する。3年春には右ひざを負傷したことがフォーム改造へとつながり、さらなる成長を遂げる。同年秋は6試合に登板し、6勝0敗、防御率0.35の成績を残し、MVP、ベストナイン、最優秀投手とタイトルを総なめにし、チームを優勝へと導いた。
4年生の春には腰を負傷した影響で、リリーフとして登板。しかし、3年生の秋から4年生の秋にかけて72回連続自責点0を記録する。欧州代表戦に挑む侍ジャパン日本代表にも選出され、2回を投げて無失点4奪三振の快投を見せた。
出場成績
侍ジャパンの主な戦績・個人成績
2024年欧州代表戦:1試合(2回)防御率0.00
神港橘高校時代
2018年夏の兵庫大会:3回戦敗退
2018年秋の兵庫大会:1回戦敗退
2019年春の兵庫大会:2回戦敗退
2019年夏の兵庫大会:4回戦敗退
2019年秋の兵庫大会:2回戦敗退
2020年春の兵庫大会:中止
2020年夏の兵庫大会(独自大会):ベスト8
関西大学時代
2021年春季リーグ戦:5位/登板なし
2021年秋季リーグ戦:優勝/4試合(14回・1勝1敗/防御率1.93/21奪三振)
2022年春季リーグ戦:3位/9試合(27回・3勝1敗/防御率0.33/39奪三振/最優秀防御率)
2022年秋季リーグ戦:優勝/8試合(54回・6勝0敗/防御率1.33/46奪三振 MVP/ベストナイン)
2023年春季リーグ戦:2位/6試合(39回2/3・ 3勝0敗/防御率1.82/62奪三振)
2023年秋季リーグ戦:優勝/6試合(51回・6勝0敗 防御率0.35/74奪三振 MVP/ベストナイン/最優秀投手)
2024年春季リーグ戦:5位/6試合(39回・1勝1敗/防御率0.00/52奪三振/ベストナイン)
2024年秋季リーグ戦:4位/10試合(15回・0勝0敗 防御率0.00/18奪三振)