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【選手ヒストリー】安定の中継ぎ投手“タジ魔神”ー田島 慎二(中日ドラゴンズ)活躍の軌跡/2024年プロ野球引退選手

田島慎二は中部大学第一高校、東海学園大学を経て2011年ドラフト3位で中日ドラゴンズに入団した投手。主に中継ぎ投手として活躍し、安定した成績から「タジ魔神」の愛称で親しまれていた。※イラスト/これ松えむ

圖標kinggear圖標KING GEAR編集部 | 2024/11/24

愛知県名古屋市瑞穂区で生まれ、八事東小3年の時に地元の少年野球チームに所属。捕手を務めていた。中部大第一高に進学するまで捕手としてキャリアを歩み、一学年先輩の後釜として抜擢される形で、高校2年生の夏から投手へと転向した。

ひたむきに努力を重ね、エースとしてチームを引っ張る

当初は初挑戦となった投手に戸惑いを感じつつ、それでも走り込みではだれよりも先頭を切って走るなど前向きな取り組みを見せていた。その甲斐もあってか、メキメキと成長を遂げ、3年生の夏にはエースとしてチームを引っ張る立場に。準決勝で中京大中京に1-8で敗れたものの、大きな爪痕を残した。

強豪相手 に完封勝利、中継ぎ、抑え適性をアピールしプロの道へ

高校卒業後は、愛知大学野球連盟に加盟する東海学園大学に進学。大学1年生の頃から試合に出場し、スカウトの耳に届く程の活躍を見せていた。4年生春の開幕戦では、愛知産業大相手に2安打10奪三振で完封勝利を収める。ケガの影響もあり、同年の秋はリリーフとして登板。後に主戦場となる中継ぎ、抑え適性をプロのスカウト陣にアピールするよい機会となった。

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ルーキーながら安定の防御率をたたき出し中継ぎとして活躍

2011年のドラフト3位で地元球団である中日ドラゴンズに入団した。中継ぎ投手として1年目からフル稼働し、ルーキーイヤーながら56試合に登板。30ホールドをマークし、防御率1.15と大きな存在感を見せた。

その後も主に中継ぎとして活躍後、2015年からはサイドスロー気味の投球フォームに変更。64試合に登板し、9セーブ15ホールドを記録した。2016年のシーズン途中からは抑えに転向し、17セーブ、18ホールドをマーク。この年のオールスターにもファン投票で出場した。

翌2017年は開幕からチームの抑えとして躍動し、63試合に登板して34セーブを挙げる。防御率も2.87と安定した数字を誇った。しかし、2018年は登板数が前年の半分以下となる30試合と激減し、防御率も7.22と調子を落としてしまう。

手術、リハビリを経て一時復活の兆しを見せるも…「タジ魔神」現役生活に幕

2020年はトミー・ジョン手術を受けた影響で、プロ初の未登板に終わった。その後長いリハビリ生活を経て、2021年7月12日の広島戦で復帰を果たす。その年は22試合に出場し、8ホールド、防御率2.45と復活の兆しを見せた。

だが、2022年は結果が伴わず6月には二軍に降格し、そのままシーズンを終える。2023年は32試合に登板するも、防御率は4.85と振るわず。2024年に入っても本調子とは程遠いピッチングを見せ、6月に二軍へと降格。以降、一軍から声はかかることなく、「タジ魔神」で親しまれた田島は同年限りでの引退を決断した。


輪廓

名前:田島 慎二(たじま・しんじ)
出身:愛知県
生年月日:1989年12月21日(34歳)
身長/体重:181cm/87kg
投打:右投げ右打ち
ポジション:投手
ドラフト年:2011年ドラフト3位

通算成績

実働12年:462登板/25勝41敗/75セーブ/117ホールド

※記事内の情報は配信時点の情報です(2024年11月現在)