【パ・盗塁王】周東佑京、異次元の速さをみせた2024年シーズンに迫る
2024年のプロ野球は、26年ぶりに横浜DeNAベイスターズが日本一に輝いて幕を下ろし、個人タイトル争いも終盤まで熾烈を極めた。DAZNが配信する「2024 タイトルホルダー」では、投手5部門、打者6部門を受賞した選手にスポットを当てる。今回は、パ・リーグの盗塁王を獲得した福岡ソフトバンクホークス・周東佑京選手を紹介する。※トップ画像出典/Getty Images
キングギア編集部 エンタメ班
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2025/01/26
2024年シーズンはベストナイン賞も初受賞
周東は、2017年東京農業大学北海道オホーツクキャンパスから育成ドラフト2巡目で福岡ソフトバンクホークスに入団。2019年3月に支配下登録された。「普通の内野ゴロをヒットにしてしまう」という驚くほどの俊足が武器。2024年シーズンは、盗塁41個で2年連続3度目の最多盗塁者賞に輝いた。なお周東は今回ベストナイン賞(外野手)も初受賞している。異次元の速さで盗塁を量産
2024年シーズン最初の盗塁は3月30日開幕シリーズ、オリックス・バッファローズとの第2回戦。1番センターで先発出場した周東は、1回オリックス・バファローズ先発のアンダーソン・ホセ・エスピノーザ・ドミンゲス投手からフォアボールを選び出塁。2番今宮健太選手の2ボールからの3球目真ん中高めの152kh/mのストレートでスタート。森友哉捕手からの送球は2塁ベースへのストライク送球だったが、周東の左足がベースに付く方が早かった。2024年シーズンの活躍を予感させる1盗だった。
5月5日ベルーナドームで行われた埼玉西武ライオンズとの対戦では、4対0とリードした9回表の攻撃、2アウトからヒットで出塁した周東は、次の川瀬晃選手の1ボールからの2球目に盗塁。埼玉西武ライオンズの古賀悠斗捕手が2塁ベース上へ矢のような送球をするも、周東の足の方が1枚上手だった。
5月31日みずほPayPayドーム福岡で行われた広島東洋カープ戦、1対1の同点で迎えた7回裏の攻撃。先頭バッターの甲斐拓也捕手がフォアボールを選び出塁すると、その日ベンチスタートだった周東が代走で出場。9番バッター廣瀬隆太選手の代打川瀬選手の送りバントで二塁へ進塁した。1番バッターの柳町達選手のカウント1ボールから三塁への盗塁を敢行。広島東洋カープの會澤翼捕手は3塁へ送球する動作も見せず周東の三盗を見送った。
9月22日東北楽天ゴールデンイーグルス戦。1番センターで先発出場した周東は、2回表ですでに5対0と大量リードする展開で、早くも2巡目の打席に立った。センターへヒットを打って出塁した周東は続く2番今宮選手の1球目から盗塁。東北楽天ゴールデンイーグルスのショート村林一輝選手はあまりの速さにタッチするのを諦めていた。まさに韋駄天のような活躍に興奮が止まらない。
来シーズンへの期待は…
2024年シーズンの盗塁数は41個と、両リーグを通じて唯一40盗塁を突破。2025年シーズンに向けてチームとして2025年2月より宮崎キャンプが始動する予定だ。2024年シーズンには、自身初の100安打超え(115本)と打撃も向上中だが、四球による出塁が少ないのが現状だ。この点が改善されれば、盗塁数はさらに伸びるだろう。「誰も“韋駄天”を止められない」そんなシーズンになりそうだ。
『2024 タイトルホルダー』【パ・盗塁王】周東佑京 (ソフトバンク) より
配信日:2024年12月9日(月)
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