
やはり歴代最強、森保ジャパンのスゴさとは?FIFAワールドカップ26アジア最終予選(3次予選)に向けて振り返り
キングギアでも度々特集する、歴代最強といわれる、サッカー日本代表“森保ジャパン”の強さの理由や、監督のすごさについてに改めてフォーカス。2026年3月に行われる「FIFAワールドカップ26アジア最終予選(3次予選)」に向けて第2期森保ジャパンの強さの理由とそのスゴさについて振り返る。※トップ画像出典/Getty Images

第2期からの森保ジャパンの強さはチーム内のハイレベルな競争力にあった
カタールW杯以降の日本代表の強さは目を見張るものがある。2024年9月からのFIFAワールドカップ26アジア3次予選はなんと、10月のオーストラリアの引き分けを除いてすべて勝利。5勝1分け22得点という圧倒的強さを見せ、グループCで現在1位だ。「即興的にもピッチで作れるので南米ヨーロッパの強国と見劣りしないどころか、ベスト4、優勝も狙えるくらいの完成度に到達している」と評価されるわけだ。
W杯は2大会連続ベスト16敗退に終わった日本代表。しかし第2期に突入した森保ジャパンはかつてない輝きを放っていた。ヨーロッパで活躍する三苫薫選手と、久保健英選手を筆頭に、すべてのポジションに海外組を用意。その強さは日本サッカー史上最強の代表とも言われ、現在もサポーターの期待は高まっているままだ。
しかし思い起こせば森保監督の初陣となった2018年、中島翔哉選手に10番を託しスタートを切ったものの、カタールまでの4年間でその多くが入れ替わり、本大会のメンバーに残った選手はわずか9名。次のW杯は2026年6月なので、ここからさらに変化していく可能性も十分予想できるだろう。では、成長途中の日本代表にこの先に必要なこととは?強さの理由と合わせて振り返る。
しかし思い起こせば森保監督の初陣となった2018年、中島翔哉選手に10番を託しスタートを切ったものの、カタールまでの4年間でその多くが入れ替わり、本大会のメンバーに残った選手はわずか9名。次のW杯は2026年6月なので、ここからさらに変化していく可能性も十分予想できるだろう。では、成長途中の日本代表にこの先に必要なこととは?強さの理由と合わせて振り返る。
スポーツコメンテーターの桑原学氏は「3高にあてはめて『ハイライン・ハイレベルな目標設定・チーム内の高い競争』」とします」。スポーツライター小澤一郎氏は「選手主体のチーム作り」と語り、「代表レベルは、監督が戦術をバシッと決めるのでなく、ピッチ上でプレーする選手がその場その場でカスタマイズして戦術を流動的にしているのがいいところ。選手が主体となると忠誠心、責任感が高まる」とした。
スポーツコメンテーター北川義隆氏は「規制と解放のバランスのよさ」を挙げ、「ボールを取るところ、開放して攻撃に出るところの同じデザインを共有できている」と語った。
そしてフリーアナウンサー野村明弘氏によると「リーグで得た戦術と個人戦術と個の融合+森保監督の誠実さ」とのことで、森保監督の“誠実さ”も大切といえそうだ。監督の方からわざわざ挨拶に来るというエピソードもあり、監督の姿勢は少なからずその“強さ”を支える要素かもしれない。
また各ポジションにレギュラーの核となる選手がいるというのも強み。それぞれ海外で活躍している総勢たる選手層の厚み、その活躍にも引き続き注目だ。
森保ジャパンは好調の要因は名波コーチ?
最後は、カタールW杯では選手交代や戦術変更でドイツ・スペインを破る見事な采配を披露した森保監督自身について。
「時代的な部分と照らし合わせると、勝てる監督の基準が変わってきたことが挙げられる。少し前は、監督が設定した戦術をプレーすることが評価されてきたが、今の時代は戦術を表現したら勝てるという時代じゃなくなってきている。今の時代はベースはあるけど解決するのはピッチの選手たち。これを引き出せると、チームが生き生きと躍動するので一つの基準として、それができる監督というのが重要。選手たちの引き出す能力のある監督が望まれている時代になったと言えますね」とサッカージャーナリストの細江克弥氏は話す。
スポーツライターのベン・メイブリー氏は、「いい雰囲気をつくったりコミュニケーションがとれているのが重要。一体感があるチームの方が成績がいいというのは代表レベルでも存在するのでその点で森保監督だと一体感が出せる」と語った。
森保監督の契約期間は2026年までの8年。長期政権で代表監督になると選手陣も飽きがくるのでは、という点については、アシスタントコーチを変えたことで刺激になっているという議論が展開された。
メイブリーは、「名波浩コーチ、前田遼一コーチに変えたことによりステップアップが期待できる」と話す。
森保監督は、名波コーチのことをこのように評価している。
「漢気がある男。チームを引っ張っていく力があるし気遣いもできる人。めちゃくちゃディテールが見えているしすごく勉強になる」
MC陣はこれに対して「(名波は)モチベータータイプと思われているけれど、名波さんと接した人は好きになる」、「自分自身(名波)は気の優しいジャイアンと言っているけれど細かいことを電話で連絡したりとかすごくマメ。チームが安定しない時期は監督に対する戦術がない、サッカーが定まらないなどもあったけれどそれを自分たちで勝って解決した。次なる刺激を加えるためにコーチングスタッフを名波コーチに変えたことは適任だったと思う」とコメントした。
さらに2024年8月には2023年に現役引退したサッカー元日本代表主将の長谷部誠氏がアシスタントコーチに就任。こうした采配もまた現代表選手たちに刺激を与えるのだろう。
さらに2024年8月には2023年に現役引退したサッカー元日本代表主将の長谷部誠氏がアシスタントコーチに就任。こうした采配もまた現代表選手たちに刺激を与えるのだろう。
来月2025年3月に開催される「FIFAワールドカップ26アジア最終予選(3次予選)」のバーレーン戦とサウジアラビア戦。そこでもまた“最強日本代表”がみれることを楽しみにしたいところだ。
「FOOTBALL FREAKS 歴代最強!サッカー日本代表を語ろう」より
※記事内の情報は放送当時の内容を元に編集して配信しています