沒有工作,沒有錢,從底部大翻身。皇家馬德里抓住了想法的轉變,Sakoy Hiroyuki的挑戰VOL1
通称「銀河系軍団」とも呼ばれるスペインの名門サッカークラブのレアル・マドリード。 2016〜17年シーズンには、史上初のチャンピオンズリーグ連覇を達成するなど、日本にも多くのサポーターを持つ人気クラブですが、このレアル・マドリードに、実は日本人が在籍していたことをあなたは知っていますか? 今回は、レアル・マドリードで日本人スタッフとして働いた経験を持つ酒井浩之さんに、「入団」の経緯や「銀河系軍団」の裏側をお聞きしました。そこには、あなたの人生にも役立つ、驚くべき発想法で幾多の修羅場や困難を乗り越えて夢を掴んだ真実がありました。
KING GEAR編集部
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2018/03/12
1 ターニングポイントとなった人生を賭けた留学
1− 1 危機を“体感してしまった”失業続きの20代 〜失業から得たこと〜
Q.「どうしても見てほしい世界」~レアル・マドリードという夢舞台に立った男 など色々と記事を読ませていただきましたが、ものすごく大変なご経験をされておりましたよね?
酒井:それはもう、わけわからなかったですよ。突然会社に行って、「もう来なくていいです」っていうことですから。
本当に朝会社に行って“クビ”だった。まさにドラマの様な感じで。頑張って汗水たらして開発した自分の“子供達”を目の前にして首と言われるわけですよ。そしてやっぱり涙が溢れました。
“クビ”ということは、つまり自分を必要としていないということ。「数字残せと言われて数字残したのに」って言い返したら「それだけじゃないから」って言われました。宣告を受けた後は全てが虚しくなりました。
酒井さんのことを知らない人だと、「何を開発してたんだろ?」って思うかなと思いました。
Q.人間不信になったりしますよね?
酒井:しばらく誰も信用できませんでしたよ。しかもそれが2度、3度と続くなんて思ってもいないわけですよ。本当に行く先行く先、“自分の居場所はここだったのか“と思って自分なりに頑張っていたつもりでした。しかしそれがことごとく認められない。でも時間が経過するとだんだん落ち着いてくる。
“ひょっとして自分が悪かったのか?”最初は人のせいにしていました。しかし、「もうちょっとこうしていればよかったかな、、、」と思うことがあるわけです。
でもそれは後から振り返って気がつくことで、当時の不器用な自分には全くわからなかったから仕方ないと思いますね。 それでも、助けてくれたり手を差し伸べてくれた人たちには本当に心から感謝しているんです。
Q.その経験から得たことは?
酒井:この経験が後の人生を切り開く大きな転機になりました。人からどう見られているのか、新しい組織に入ったら何が起こるのか、本当に手に取るように感じる部分が多かったんです。
結局、人は人を見ている。会社は人を見ているわけですよね。自分はそれを感じなければならなかった。若さがゆえにそのアンテナが全くなかったんです。そんなことよりも目の前に与えられた環境に満足してしまっていたり、会社名の入った名刺に安心した自分がいたというか。
1− 2 悩み抜いて出した結論 〜いつやるの?今でしょ〜
Q.そういったいわゆる悶々とした気持ちの中で、どう切り開いて行ったのでしょうか?
酒井:本当に苦しかったですよ。本当に家に帰ってきて冷蔵庫以外の全部のコンセント抜いて、食事は一日2食、パスタ中心の安い食事。そして携帯も一番安い契約プランに変更して、基本こちらから電話はかけない。本当に全てを一度リセットしたんです。
そんな中で、やっぱり苦しむなら自分の好きなこと・やりたいことで苦しみたいと思う自分がいるんです。どうせやるなら・・・・・って思う自分が。
家系が海外志向が強かったこともあって、世界に挑戦したい自分がずっとあったんです。でもお金もなければ留学するきっかけもない、自信もないし、行く理由もない。あったとすれば単なる好奇心。
でも、世界を飲み込んでしまうボール一つのパワーというか、そのフットボールの本場の熱狂度は幼少の頃から肌で感じていました。 だから単純に自分が興味ある、一番のめり込むことができた世界でなんとか世界に出て自分も戦いたい・・・・みたいな気持ちがずっと心の奥底にあるわけです。奇しくも79年生まれの世代は選手・チームが世界に出て行った世代でしたね。
Q.具体的なアクションはどう起こしたのですか?
酒井:まずは調べることから始めました。「このフットボールを取り巻く世の中は今一体どうなっているのか?」と。でもそれには限界があって、もう経験している人たちに話を聞かないとわからないレベルまで行ってしまった。だから「実際どうなのか?」と聞き始めたのですが、それは当然価値のあるものだからお金を払う必要があることにも気がつきました。
まぁそういう感じで自分の目で見て、耳で実際に聞いて判断材料を集めて行くわけです。その過程の中でやっぱりこっちじゃないな、あっちの方向だなという様に、方向性が見えてくる。時間をかけて自分で考え抜いて出した答えだから、人に何を聞かれても筋を持って答えることができるんです。
でも、当時実際にきた情報には本当に信じがたいものがあって、“マジでか・・・?そこに俺対応できるのかな?“と疑心になりました。
だって、振り返ってみるとダメダメな自分しかいないわけですからね、そこには。
1− 3 人生をかけると決めた後に感じた自分の変化 〜決めたことは徹底的に〜
酒井さんが実際に使っていた「ドリームノート」。実際に立てたプランがそのまま夢を叶えた日付になっているなど、to doが詳細に書かれていた。
Q.でもそのような中、留学を決心をしたわけですよね?
酒井:はい。これは今行かなければならない。今やらなければならないと直感することもありまして。本当に何かに追われた様な気持ちだったのをはっきり覚えております。
でも自分の中で行くんだ、やるんだ、絶対にやってやると強く決めたので、そのあとはもうそこに向かって走るだけ。本当に突っ走った。 玄関にポスターを貼って、ノートにスケジュール書いて、それを目指して日々過ごす。
飲みにも行かなかったし、ゴールに向かって不要に感じることは全てシャットアウト。いろいろな誘いがあっても、うまく理由をつけて断ってました。
お金も貯めなければならないし、同時に勉強もしなくてはならない。英語は使っていましたが、ニュースを英語で聞いても全然入ってこないし、TOEICの模擬CDとか聞いても全然わからんのです・・・・・。
それはもう焦りましたよ、本当に。マジで焦った。だって、これ突破しないといけないわけですからね。でもその中で、もがいていると前進できてるのを実感できたり、少しずつですが成長を感じる自分もいました。
部屋に飾られていたポスターは、夢を掴むために一人孤独な戦いを続ける酒井さんの大きな心の支えとなった。
Q.自分が変わっていったエピソードなどありましたか?
酒井:ここでまた面白いのが、不思議なんですが、こういう自分のやっていることを“口に出しちゃいけない感”にかられたんです。勉強することも留学を目指すことも、全てを口に出したらその瞬間に終わると感じた。だから誰にも何も言いませんでした。
母親にはこっそり「そういう風にするつもりだから」って言いましたけど、「全て決まってから、合格してから言ってちょうだい」と言われ、またさらに目が覚めましたね。
行こうとするのは本当に自由。でもいけるかどうかはテスト受けて、受かってからでないと判断できない。つまり、こちらの選択肢になってから言えよってことですよね。
《Vol.2に続く》 http://king-gear.com/articles/716
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Q.「どうしても見てほしい世界」~レアル・マドリードという夢舞台に立った男 など色々と記事を読ませていただきましたが、ものすごく大変なご経験をされておりましたよね?
酒井:それはもう、わけわからなかったですよ。突然会社に行って、「もう来なくていいです」っていうことですから。
本当に朝会社に行って“クビ”だった。まさにドラマの様な感じで。頑張って汗水たらして開発した自分の“子供達”を目の前にして首と言われるわけですよ。そしてやっぱり涙が溢れました。
“クビ”ということは、つまり自分を必要としていないということ。「数字残せと言われて数字残したのに」って言い返したら「それだけじゃないから」って言われました。宣告を受けた後は全てが虚しくなりました。
酒井さんのことを知らない人だと、「何を開発してたんだろ?」って思うかなと思いました。
Q.人間不信になったりしますよね?
酒井:しばらく誰も信用できませんでしたよ。しかもそれが2度、3度と続くなんて思ってもいないわけですよ。本当に行く先行く先、“自分の居場所はここだったのか“と思って自分なりに頑張っていたつもりでした。しかしそれがことごとく認められない。でも時間が経過するとだんだん落ち着いてくる。
でもそれは後から振り返って気がつくことで、当時の不器用な自分には全くわからなかったから仕方ないと思いますね。 それでも、助けてくれたり手を差し伸べてくれた人たちには本当に心から感謝しているんです。
Q.その経験から得たことは?
酒井:この経験が後の人生を切り開く大きな転機になりました。人からどう見られているのか、新しい組織に入ったら何が起こるのか、本当に手に取るように感じる部分が多かったんです。
結局、人は人を見ている。会社は人を見ているわけですよね。自分はそれを感じなければならなかった。若さがゆえにそのアンテナが全くなかったんです。そんなことよりも目の前に与えられた環境に満足してしまっていたり、会社名の入った名刺に安心した自分がいたというか。
1− 2 悩み抜いて出した結論 〜いつやるの?今でしょ〜
Q.そういったいわゆる悶々とした気持ちの中で、どう切り開いて行ったのでしょうか?
酒井:本当に苦しかったですよ。本当に家に帰ってきて冷蔵庫以外の全部のコンセント抜いて、食事は一日2食、パスタ中心の安い食事。そして携帯も一番安い契約プランに変更して、基本こちらから電話はかけない。本当に全てを一度リセットしたんです。
そんな中で、やっぱり苦しむなら自分の好きなこと・やりたいことで苦しみたいと思う自分がいるんです。どうせやるなら・・・・・って思う自分が。
家系が海外志向が強かったこともあって、世界に挑戦したい自分がずっとあったんです。でもお金もなければ留学するきっかけもない、自信もないし、行く理由もない。あったとすれば単なる好奇心。
でも、世界を飲み込んでしまうボール一つのパワーというか、そのフットボールの本場の熱狂度は幼少の頃から肌で感じていました。 だから単純に自分が興味ある、一番のめり込むことができた世界でなんとか世界に出て自分も戦いたい・・・・みたいな気持ちがずっと心の奥底にあるわけです。奇しくも79年生まれの世代は選手・チームが世界に出て行った世代でしたね。
Q.具体的なアクションはどう起こしたのですか?
酒井:まずは調べることから始めました。「このフットボールを取り巻く世の中は今一体どうなっているのか?」と。でもそれには限界があって、もう経験している人たちに話を聞かないとわからないレベルまで行ってしまった。だから「実際どうなのか?」と聞き始めたのですが、それは当然価値のあるものだからお金を払う必要があることにも気がつきました。
まぁそういう感じで自分の目で見て、耳で実際に聞いて判断材料を集めて行くわけです。その過程の中でやっぱりこっちじゃないな、あっちの方向だなという様に、方向性が見えてくる。時間をかけて自分で考え抜いて出した答えだから、人に何を聞かれても筋を持って答えることができるんです。
でも、当時実際にきた情報には本当に信じがたいものがあって、“マジでか・・・?そこに俺対応できるのかな?“と疑心になりました。
だって、振り返ってみるとダメダメな自分しかいないわけですからね、そこには。
1− 3 人生をかけると決めた後に感じた自分の変化 〜決めたことは徹底的に〜
酒井さんが実際に使っていた「ドリームノート」。実際に立てたプランがそのまま夢を叶えた日付になっているなど、to doが詳細に書かれていた。
Q.でもそのような中、留学を決心をしたわけですよね?
酒井:はい。これは今行かなければならない。今やらなければならないと直感することもありまして。本当に何かに追われた様な気持ちだったのをはっきり覚えております。
でも自分の中で行くんだ、やるんだ、絶対にやってやると強く決めたので、そのあとはもうそこに向かって走るだけ。本当に突っ走った。 玄関にポスターを貼って、ノートにスケジュール書いて、それを目指して日々過ごす。
飲みにも行かなかったし、ゴールに向かって不要に感じることは全てシャットアウト。いろいろな誘いがあっても、うまく理由をつけて断ってました。
お金も貯めなければならないし、同時に勉強もしなくてはならない。英語は使っていましたが、ニュースを英語で聞いても全然入ってこないし、TOEICの模擬CDとか聞いても全然わからんのです・・・・・。
それはもう焦りましたよ、本当に。マジで焦った。だって、これ突破しないといけないわけですからね。でもその中で、もがいていると前進できてるのを実感できたり、少しずつですが成長を感じる自分もいました。
部屋に飾られていたポスターは、夢を掴むために一人孤独な戦いを続ける酒井さんの大きな心の支えとなった。
Q.自分が変わっていったエピソードなどありましたか?
酒井:ここでまた面白いのが、不思議なんですが、こういう自分のやっていることを“口に出しちゃいけない感”にかられたんです。勉強することも留学を目指すことも、全てを口に出したらその瞬間に終わると感じた。だから誰にも何も言いませんでした。
母親にはこっそり「そういう風にするつもりだから」って言いましたけど、「全て決まってから、合格してから言ってちょうだい」と言われ、またさらに目が覚めましたね。
行こうとするのは本当に自由。でもいけるかどうかはテスト受けて、受かってからでないと判断できない。つまり、こちらの選択肢になってから言えよってことですよね。
《Vol.2に続く》 http://king-gear.com/articles/716
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